【タイトル】僕の好きな君の顔
【HP】 雨夜曲切
【プレイ時間】1時間10分
【ジャンル】デジタルノベル
【ツール】LiveMaker
【公開日】2010/12
選択肢無しの一本道のデジタルノベルです。面白かったので一気読みしました。
ある日、人の顔を数字として認識するようになったという特殊な設定をのぞけば、オーソドックスな青春ラブストーリーといった感じです。
最初、主人公が自分が眉目秀麗なのを鼻にかけているような気がして、嫌な奴かなと思っていたのですが、読み進めているうちにそうでもないなと思いました。
モテる人にはモテる人なりの悩みがあるということでしょうか。
比較的読みやすく爽やかな青春ものでした。
【タイトル】向こうの彼女
【DL】vectorより
【プレイ時間】20分
【ジャンル】デジタルノベル
【ツール】吉里吉里2/KAG3
【公開日】2003/10
以前にプレイしてラストに衝撃を受けた作品「向こうの彼女」を、久しぶりにプレイしてみました。
カテゴリをどうしたらいいのかわからなくて一応「恋愛・一般向け」にしたけど、ちょっと違う気もします。
学校で会う彼女は、いつもそっけなく冷たくて、気になるけれど僕は全く相手にされないでいた。そんなある日僕はゲームセンターで彼女に会った。彼女はまるで別人のように僕に親しげに話しかけてきてくれて……。
最初、彼女の素っ気なさは実に容赦なく書かれていて、その後登場する彼女との対比が鮮やかです。ゲームセンターで会う彼女は親しみがもてて可愛らしい。
やがて、何度か彼女と会ううちに彼女への気持ちを確信した僕は、あることを決心する。
僕が何をしたかということは読み手の想像に任されているのだとは思いますが、はっきり書かれていない分恐いです。
さわやかに終わっているように見せかけて、かなり余韻を残す残酷なラストだと思います。
【HP】Fly me to the sky!
【プレイ時間】1ルート30分から1時間
【ジャンル】青春恋愛ノベルゲーム
【ツール】NScripter
【公開日】2004年7月22日
読後感がとても良い、真っ直ぐな青春恋愛ノベルでした。
登場人物が等身大で親しみが持て、彼らの悩みも「わかるなあ」と感じました。
文章も読みやすく、時折はさまれる情景描写も綺麗で、袖降山編にて、彼女と一緒に花火をするシーンは特に美しくそのシーンが目に浮かぶようでした。
立ち絵はありませんが、文章から受けるイメージでヒロインの姿を想像するのも、なかなか楽しいです。
私的に好きなヒロインは渚さん。年上の女の人ということで近寄り難いかと思いきや、なんとなく天然で、むしろ可愛らしい。その大人っぽさと可愛らしさの両面を持つ所に惹かれました。
悠里も放っておけない感じがしてかまいたくなる。彼女は私の中では「可憐」という言葉がぴったりの美少女ということになっております。その可憐な中にも芯の強さがうかがえて好感がもてます。
私的に好きなストーリーは「姫浜海岸編」です。
伝説と現代の恋とがオーバーラップするあたりがロマンチックだし、二人が恋に落ちていく過程も丁寧に描かれています。
初めて聞いた時から違和感のあった姫浜伝説の謎も最後には解けてすっきりです。
選択肢が多くてエンディング数も多いので、これはたいへんかなと思ったのですが、実際にプレイして見るとそうでもありませんでした。
やっぱりエンディングはコンプしたくなるのですよね。
とても爽やかな、気持ちの良いノベルゲームで、まさに今の季節にぴったりかもと思いました。
【HP】3 on 10 -サンオントウ-
【プレイ時間】10分くらい
【ジャンル】恋愛アドベンチャー
【ツール】NScripte
【公開日】2010年4月1日
このゲームは18歳以上推奨です。
「ツルゲーネフによろしく」の追加シナリオ、しかも18推ということで、はれて彼氏彼女となった二人の間に何かあったのか? 今度こそ二人のラブラブが見れるのかと思ったのですが……な、何かが違う。
ツルゲーネフさんは相変わらず可愛くて、照れたり動揺したりする姿を見せてくれて私を萌えさせてくれるのですが、まーくんは……さすがのまーくんだった。
ツルゲーネフさんの頑張りを無に帰すような見事な空気の読めなさです。
でも、これでこそまーくんとか思ってしまった。
とりあえず三温糖のあんパンがおいしそうだということだけはわかりました。
ますます食べたくなりましたね。三温糖100%使用のあんパンが。
作者様のサイトのdiaryを拝見したところ、18禁の追加シナリオを製作中だとか。
なんと、あの最後の情報は本当だったのですね!
これは、いったいどんなシナリオになるのでしょうか。
今度こそ、二人のラブラブな姿が見れるのでしょうか?
ツルゲーネフさん好きなので、ドキドキしつつ期待してしまいます。
どうなるツルゲーネフさん!
アンパンの活躍に期待!
【タイトル】ふかこい
【HP】 ふかこい
【プレイ時間】1時間30分
【ジャンル】バレンタインを駆け抜ける青春ADV(全年齢)
【ツール】吉里吉里2/KAG3
【公開日】2009年2月22日
主人公の一樹は可愛いものが好きな高校生の男子。彼はポケロというマスコットがお気に入りなのだが、このポケロが私から見ても確かに可愛いのです。まるっこい所が可愛いです。
ある日、一樹はクラスメイトの神津さんの胸ポケットから出ているポケロのストラップに気がつく。
これを、きっかけとして2人の仲は少しずつ近づいていきます。
神津さんの他、後輩で趣味を同じくする紺乃時さん、姉の友達で美人の二石先輩となかなか素敵な女の子が2人登場するのですが、攻略対象は神津さんだけです。
神津さんは明るくてさっぱりとした女の子で、一樹の彼女に対する気持ちが少しずつ変っていく様子が自然でほほえましかったです。
ストーリーは面白かった。
絵は可愛かった。
登場人物も魅力的。
ただ、ただ……紺乃時さんが可愛そうすぎる。プレイが終わってエンディングを見た後は、もう紺乃時さんのことばっかり考えていて、ちょっと悲しい気持ちになっていました。
でも、落ち着いて考えてみると、あの状況になった場合、誰も傷つかないという結末はないだろうし、むしろ、しっかりと決着をつけていてよかったとも思える。
ただ、主人公の言い方は「やさしくはない」と感じました。
一樹が紺乃寺さんを振るシーンは正直辛くて見てられない。でも同時に、だからこそ心に残るストーリーだった気もします。
一樹のバレンタインに対する認識は変わっていて「いや、それは違うだろ」「いや、それはまずいだろ」とプレイしながら一人突っ込みをしていました。