【タイトル】少女と囚人のジレンマ
【HP】ステッパーズ・ストップ
【プレイ時間】1プレイ10分位
【ジャンル】アドベンチャーかな?
「囚人のジレンマ」というゲーム理論を元にしたゲーム。「囚人のジレンマ」がゲームに取り入れられるなんて考えた事もなかったので、興味を持ってやってみました。
このゲーム独特の雰囲気と世界観があります。
閉ざされた空間に突然現れる少女。少女は、これから「なかよしテスト」をすると言う。
ここは、いったいどこなのか?
少女は何者なのか?
「なかよしテスト」とは何なのか?
何の為にそのテストをするのか?
プレイヤー側になんの情報も与えられないまま「なかよしテスト」は始まる。
最初は何もわからなかったのですが、何度かプレイをしていると、おぼろげではありますが状況がわかってきます。
どうやら、自分達は閉じ込められていて脱出をするには「トク」が20以上必要らしい。
何度かプレイしていれば自分だけの脱出は可能だと思います。でも、自分のトクを貯めることだけを目標にすると、このゲーム面白くないんです。
このゲームの面白さは「なかよしテスト」をしながら自分の心の動きを見つめることではないかと思います。
少女の言葉は実際にそこにいて語りかけてくるようで、なんだかリアルでした。
自分の点数を増やしたいあまりにに少女を裏切って「きらい」を出せば、相手もしっぺ返しのように「きらい」を出してくる。そして、お互い「きらい」の出し合いになった時は、心がすさみました。
また9回目までお互い「すき」だったのに10回目で「きらい」をだされたり、1回目から「きらい」をだされたりとPC相手なのに、真剣にへこみます。
このゲーム、面白いというか怖いと思うのは、プレイしていると自分の心と対峙するような気持ちになるからです。
たかがゲームとは言えない奥の深さを感じます。
二人で一緒に脱出するEDもあるらしいので挑戦中なのですが、なかなかうまくいきません。でも一度は見てみたいものです。